「綺麗に狂ってるよ、お前」
「・・・人殺し、ですか。なら早く殺して下されば良いものを」 「だって、本当はすごく優しいんでしょう?」 「良いんじゃないですか、そういうのも」 「・・・私には、眩し過ぎる」 「任務は任務。それ以上でも、それ以下にも思ってないって感じね」 「あいつが最強の部下なら、お前は最高の部下だ」 「誰かを守りたいから斬るんじゃない。斬りたいから斬るだけ」 「何だ、それは。・・・生まれつきか」 「なんか痛そう・・・どうしたの?怪我?」 「・・・士族たる者、自らの誇りは命に代えても貫くものですから」 「あいつは自分の意思で過去を捨てたんだ」 「!?貴女は、あの時のっ・・・!!」 「ぁああああああああああああぁぁぁっっ!!!!!」 「右といったら右。左といったら左。じゃあさ、もし上って言ったら如何するんだろうね?」 「本当は、ずっと嘘を付いて皆さんを騙してきたんです」 「違う!私は、私はそんなっ・・・!!」 「刀を持った時の自分の顔を、一度でも見たことある?」 「貴方にあの子の気持ちが解りますか」 「証なんかじゃない、呪い。・・・人でなしの」 「・・・自分さえ望めば、何処にでも行けるのに」 「・・・何処にも行かないでっ・・・。独りに、しないでっ・・・!!!!」 ―・・・そうして、世界には。 連載ようやく復活しました;; これからどうなるかまだまだ分かりませんが、お付き合い下さると嬉しいです。 2008.5.18 胡桃 |